人が怖い・緊張するあなたへ|固まってしまう身体に起きていることと回復のヒント
- Taro Okamoto

- 5月5日
- 読了時間: 4分
人が怖い、緊張してしまうあなたへ
人といると、強く緊張してしまう。
何を話せばいいのかわからなくなる。
頭が真っ白になって、言葉が出てこない。
相手の目を見られない。
震えが起きてくる。
そんな体験を繰り返していると、
「自分はおかしいんじゃないか」「もっと普通に話せるようにならなきゃ」
「情けない」「恥ずかしい」
そんなふうに感じてしまうかもしれません。
その反応は、間違いではない
まず知っておいてほしいのは、
人が怖くて固まる反応は、間違いではないということです。
それは、あなたの身体がその場を生き延びようとして起こしている反応です。
強い緊張や不安の中で、
動けなくなる
言葉が出なくなる
感覚が遠のく
こうした状態は、いわゆる「フリーズ(凍りつき)」と呼ばれる反応です。
戦うことも逃げることも難しいとき、身体は「固まる」という選択をします。
つまりそれは、
あなたの弱さではなく、これまでを支えてきた力でもあります。
実際に身体の中で起きていること
このとき、身体ではこんなことが起きていませんか。
呼吸が浅くなる、止まる
足の感覚が薄くなる、頼りなくなる
声が出にくくなる
視界が狭くなる
身体が震えてくる
相手の存在が強く感じる
そして同時に、
「うまくやらなきゃ」「変に思われたくない」「緊張を悟られたくない」
という思考も強く働きます。
すると、ますます不安は強まり、身体は固まり、悪循環に陥ってしまいます。
大事なのは「変えようとすること」ではない
ここで多くの人が、
「緊張しないようにしよう」「ちゃんと話せるようにならなきゃ」
と、自分の不安や硬直を否定し、変えるための努力をします。
でも実は、
無理に変えようとするほど、反応は強くなります。
なぜならその反応は、すでにあなたを守ろうとして起きているからです。
回復の入り口は「気づくこと」
ではどうすればいいのか。
大きな方向としては、その硬直をなくすことではなく、硬直に気づいていくことです。
たとえば、
「今、少し呼吸が止まっているな」
「肩がすくんでいるな」
「のどが締まってるな」
そんなふうに、身体の中で起きていることに気づいていく。
ここが最初の一歩になります。
変えようとするのではなく、今の自分に起きていることに、ただ気づいてあげるのです。
できる範囲での小さな実践
もし余裕があれば、こんなことを試してみてください。
ゆっくり息を吐く(吸うより吐く)
足の裏の感覚に意識を向ける
周りの景色を少しだけ見る
やってみると、どのような感じがするでしょうか。
自分の体感・感覚に意識を向けてみてください。
これらの実践は、変えるというよりは、選択肢を増やすということです。
まずは自分の心と身体の硬直に気づく。
そして、身体がより心地の良い方へ、不安や緊張の世界から一歩外へ出る、そんな「新しい選択」をしてみるということです。
変化はとても小さいかもしれません。
でもその小さな変化が、凍りついた状態から動き出すきっかけになるかもしれません。
一人で難しいと感じるとき
ここまで読んで「頭ではわかるけど、実際の場面では難しい」と感じる方も多いと思います。
実際、こうした反応は関係の中で起き、関係の中でほどけていくものです。
enでは、身体の感覚や呼吸に意識を向けながら、無理に変えるのではなく、
「いま起きていること」に気づいていくプロセスを大切にして、二通りの方法で心理療法のセッションをしています。
個人セッション
→ 安全な場で、ゆっくり自分のペースで向き合う
グループ(円坐の道場/ゲシュタルト療法ワークショップ)
→ 人との関係の中で、自分の心身の反応に気づいていく
どちらが合うかは、人それぞれです。
「試しに一度だけ」でも大丈夫です。
最後に
人が怖い、緊張する、固まってしまう。
本人にとっては、とても苦痛でどうにかしたいことだと思います。
そして、それは「克服すべき問題」というよりは、あなたがこれまで生きてきた中で身につけた、大切な反応でもあるという見方ができるのです。
そしてそこには、まだ動き出していない感覚やエネルギーが含まれています。
それを無理に変えるのではなく、少しずつ触れていくこと。
そのプロセスに関心があれば、一度体験しに来ていただけたらと思います。
<こころの相談室en 埼玉県越谷市にて>
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